
コースの目的と全体像を確認します。また、コース成功の条件について、以下の点をお伝えします。
楽しく取り組むこと
ビジネスの時間軸における変化を想定しながら考えること
自分なりの財務の考え方・姿勢を整理すること
ここではまず復習として財務三表の押さえるべきポイントをざっと復習します。これからこのコースで学ぶにあたって「事業観を磨く」というテーマも説明していますので、ぜひ押さえておいてください。
まず日本を代表するGMS(総合スーパー)であるイオンの財務分析をしてみましょう。決算説明会資料や補足資料も見ながらどのような分析ができるかの例を示し、なぜそういう業績になっているかについても仮説を示します。
■扱う事例
イオン
次にBtoBの会社としてクラレの財務分析をしてみましょう。こちらはニッチトップを目指すかがくメーカーで優秀な会社ですが、他社比較をしていく中で見えてくるものもあるでしょう。今までの事業戦略の変遷なども踏まえて仮説を示します。
■扱う事例
クラレ
3つ目としてM&Aによる拡大戦略を採用してきた国内製薬メーカー最大手の武田薬品工業を扱いましょう。時系列の変化をみることで武田薬品工業のB/Sがどのように変化してきたかも確認し、今の製薬メーカーの課題を見ていきます。
■扱う事例
武田薬品工業
早速ここで演習を行います。少しイメージしづらいケースをあえて出していますが、決済代行ビジネスの財務諸表はどのような形になるでしょうか。2010年と2020年で変わるのか、変わるとしたらなぜなのか?ビジネスモデルを踏まえて考えていきましょう。
決済代行ビジネスの演習の解説をします。最近話題のアリババ子会社アントフィナンシャルについてもコメントしますので参考にしてください。
財務会計から管理会計的な見方への橋渡しとして変動費・固定費の説明をここで行います。損益分岐点など、わかったようでわからないという人は多いものですので、しっかり意味合いを押さえておきましょう。
ここで再度損益分岐点の復習と間違えやすいポイントの説明をします。いわゆる固定費÷(1-変動費率)という定番の式には重大な前提条件があります。そこを理解するだけでも一歩進んだ戦略家になれるはずです。
財務分析をどうしたら網羅的に見落としなく行うことができるのか、よい仮説を素早く立てることができるのか、という悩みは尽きないものです。ここでは経営指標をMECEに分解し網羅的にツリー上に表すことができるROICツリーを紹介します。
ROICツリーによる分析の事例としてIDOM(旧ガリバーインターナショナル)を挙げています。戦略の変化が財務指標にどう表れるか、ご自身でも確かめながら分析してみましょう。
■扱う事例
IDOM(ガリバーインターナショナル)
ROICツリーと合わせて、ビジネスをバリューチェーンに分解して定量評価していくビジネスシステム分析を紹介します。ROICツリーと合わせて行えば、その企業の強みや弱みを定量的に分析できるようになるでしょう。IDOMの事例と合わせて説明します。
■扱う事例
IDOM(旧ガリバーインターナショナル)
ROICツリーとビジネスシステム分析の確認としてもう一つ事例をあげておきます。ここではLIXILとTOTOという衛生陶器の分野での会社を比較してみましょう。とってきた戦略は全く違いますが、市場の評価はどうでしょうか。
■扱う事例
LIXIL/TOTO
LIXILとTOTOの事例から何が言えるのか、財務分析の解説をします。
この章では演習を3題行います。実践的な事例として、ぜひ財務諸表をべースに考えてみましょう。まずはカルビーと湖池屋を比較して検討します。
カルビーと湖池屋について、財務データから直接何が言えるのか、着眼点を解説します。
カルビーについて背景にどのような戦略があったのか、松本改革について解説します。また、そのカルビーがどのような新しい課題を抱えるようになったのかも含めて考えてみましょう。
補足としてポテトチップスという棚に並ぶようなCPG(Consumer Packaged Goods)という商材の説明をしています。扱う商材によって戦い方が変わってくるということもぜひ押さえましょう。
2番目の事例として日本を代表する高収益企業であるキーエンスとオービックを比較します。ただ、ここでは異業種ですので、キーエンスにはオムロン、オービックには野村総合研究所という比較対象も併せて検討します。
キーエンスとオービックについて、財務データから直接何が言えるのか、着眼点を解説します。
まずキーエンスの高収益のポイントを解説します。なかなか秘密主義で有名な会社ですが、どのようなポイントを読み解けるのか、多くの企業に参考になるはずです。
次にオービックについてもポイントを解説します。システムエンジニアといえば収益性が悪い企業がほとんどである中、圧倒的に高い利益率を誇る理由は何なのか、キーエンスとは違う形でのあり方に学びは多いはずです。
3番目のケースはユニクロとザラ、企業名としてはファーストリテイリングとインディテックスを比較しましょう。ちょうど講座作成段階ではファーストリテイリングの時価総額がインディテックスを超えたというニュースもあり話題性のあり企業だと思います。ぜひ今後の発展のポイントも含めて検討してみてください。
ファーストリテイリングとインディテックスについて、財務データから直接何が言えるのか、着眼点を解説します。
それぞれのビジネスモデルの違いについて、ブランドの観点から考察します。お互いは本当に競合なのか、あるいは今後の発展性はどちらにあるのか、何が必要になってくるのか、アパレルといっても一口に言えない奥深さを理解していきましょう。
ここでは中級編として、財務戦略が事業のどのステージで重要になってくるのか、ステージごとにポイントは違うのか、といった点について説明をしていきます。こういった時間軸の中で財務戦略を押さえることで、より自信をもって財務についての提言を行うことができるようになるでしょう。
スタートアップの財務戦略について説明します。基本的な調達戦略が問題になりますし、最近のスタートアップの事例も紹介します。
■扱う事例
エブリー
成長期における財務戦略を紹介します。ここでは主に投資競争が発生するため、いかにそこで勝ち切るか、言い換えるときちんとしたバックファイナンスの確保ができるかがポイントになるでしょう。成長著しい海外などに進出する場合にも重要な視点になります。
■扱う事例
山崎製パン/第一屋製パン
Yahoo!/LINE
再生期における財務戦略について、どのようにキャッシュフローを改善するかという観点から説明します。またB/S、P/Lの両面からどのように再生を考えるか、複眼的に事業戦略を考えましょう。
■扱う事例
JAL
再生期では時間がありませんからスピードが命、その中でどのように社員のモチベーションを保ち、かつ事業を再生させていくかの手腕が問われます。ぜひ総合的にあるべき論を考えてほしいと思います。
ここでは最後に財務分析の限界!?として近年のビジネスの潮流を踏まえた注意点を説明します。財務分析や管理会計などが今までの事業を説明するものであるとすれば、事業が変われば説明手法も変わらざるを得ません。昔のメガネに当てはめて現実を評価し損ねることがないよう、常に自分の武器もアップデートしていきましょう。
全体のまとめをします。ここまでをしっかりと学べば財務分析について中級者になったと言ってよいと思います。あとはいかに学んだことを自分なりに丁寧に繰り返すことが出来るか、スポーツにせよ武道にせよ型の訓練を繰り返し行うものです。型破りは型に習熟して初めてできるもの、単なる型なしにならないよう、ぜひ丁寧な訓練を積んでいってほしいと思います。その中で多くの事例を見、自分の事業観を厚くしていきましょう。益々のご活躍を心から祈念しております。
1.【受講者の悩みや問題】
理論は学んだが、実践的に何をどこまでやれば意味のある財務分析になっているか分からない
色々な業界の分析をしてみたいが、よい演習事例がない
事業ステージに応じた財務の用い方がわからず、今、自分の会社にどういう財務的な課題があるのか自信をもって言えない
そんなあなたのために、このコースを作りました!
2.【このコースの特徴】
演習中心。多くの実際の企業の事例を扱い、産業横断的な財務分析演習が出来る
どのケースでも講師の解説と自分の考えを比較しながら検討することが出来る(解説3.5時間超)
簿記の知識不要で理解できる
事業ステージに応じた財務戦略など、より実務に近いシチュエーションを想定している
※会計の細かい説明はほとんどありません。会計のルールを学びたい方は本コースの購入はお控えください。
→ 詳しくは補足事項をご参照ください
3.【カリキュラムの概要】
第0章:はじめに
第1章:財務三表のツボ ~押さえるべき部分の確認
第2章:ROICツリーとビジネスシステム分析
第3章:ケーススタディ ~ 経営戦略を読み取れ!
※第3章では、「カルビー vs. 湖池屋」、「キーエンス vs. オービック」、「ファーストリテイリング vs. インデックス」のケースを扱います
第4章:事業のステージと財務戦略
第5章:財務分析の限界!?~ 新しい時代の流れとは
第6章:まとめ
■ 補足事項
基本的に決算書は2020年度(コース作成時の最新情報)を使っています
「財務分析の演習コース」になりますので、会計上の細かい説明は致しません。